接着のメカニズム
接着の理論・説接着とは「接着剤を媒介とし、化学的もしくは物理的な力またはその両者によって二つの面が結合した状態」と定義されています。この定義に至る迄には永い歴史がありました。さて、次に接着のメカニズムについて簡単には1.機械的結合2.物理的相互作用3.化学的相互作用の三つがあり、機械的結合とはアンカー効果とか投錨効果とも言われ、材料表面の孔や谷間に液状接着剤が入り込んで、そこで固まることによって接着が成り立つという考え方です。木材や繊維、皮等の吸い込みのある材料の接着を説明するのに有効です。接着の理論・説物理的相互作用とは分子間(引)力といわれるもので、あらゆる分子の間の引き合う力(ファン・デル・ワールス力)をいい、二次結合力ともいって接着剤の基本的な原理とされています。三つ目の化学的相互作用とは、一次結合力といって最も強い接着力が期待される共有結合や水素結合をいいます。即ち「接着」とは、機械的な引っ掛かりや分子間力、原子間力によって成り立っており、そのどれかに原因を絞り込むことができない複雑さをもっています。
[
2017
-
04
-
01
]